tl;dvの使い方|無料プランの範囲・自動録画・Notion連携【2026年】

tl;dv(ティーエルディーヴィー)は、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議を録画し、文字起こしとAIの要約(AIノート)を作るツールだ。無料プランでも録画と文字起こしは無制限に使える。ただし会議全体にAIノートが付くのは最初の10会議だけで、それ以降は各会議の最初の10分にしか自動で付かない。この上限は月ごとに戻らない。アカウントを作ってからの通算で数える。
日本語でも使える。文字起こしは日本語を含む30以上の言語に対応し、画面の表示言語にも日本語がある。要約はNotionに自動で送れる。設定はtl;dvの連携メニュー(統合(Integrations)>マーケットプレイス(Marketplace)>Notion)から行い、Zapierは要らない。有料プランは、2026年10月時点の公式料金ページでユーロ表示になっている。1席あたり、Proが年払いで月€18(月払いは€29)、Businessが年払いで月€29(月払いは€39)だ。
僕がtl;dvを入れたのは、外部パートナーとの定例の議事録を読み返して、半年前に決めたことを何度も話し直していたと気づいたからだ。この記事では、録画の始め方、日本語の文字起こし、Notion連携の手順、料金、他ツールとの比較、導入前に社内で決めておくことを順に書く。料金と仕様は、2026年10月27日にtl;dvの公式料金ページと公式ヘルプで確かめた内容だ。
tl;dvの始め方と録画の仕組み
tl;dvの公式サイト(tldv.io)でアカウントを作ったら、最初に決めるのは録画の方式だ。公式ヘルプによると、ボットを会議に入れる方式と、入れない方式の2つがある。
公式が勧めるのはボットが会議に参加する方式
公式ヘルプは、Google Meet・Zoom・Teamsでは自動録画(ボット方式)を勧めている。カレンダーをtl;dvに連携して自動録画をオンにすると、Google Meet・Zoom・Teamsの会議にボットが自動で入る。対象は、全会議、社内のみ、社外を含む会議から選べる。自動録画はカレンダー連携が前提なので、アカウントを作ったら先にカレンダーをつないでおく。
自動録画を使わない場合は、会議ごとに手動で録画を始める。Google MeetはChrome拡張機能から、ZoomとTeamsはデスクトップアプリから始める。
ボットは参加者の1人として会議に入る。相手からも見える前提で運用したほうがいい。
ボットを入れたくない会議は音声だけ録る
デスクトップアプリには使い方が2つある。1つは前の項で書いた、ZoomとTeamsの録画を手動で始める使い方。もう1つが、ボットを会議に入れずに録る方式だ。
ボット無しの方式は、マイクの入力とパソコンのシステム音声を録る。音声を出す会議ツールなら、Google Meet・Zoom・Teamsのどれでも使える。ただし記録されるのは音声だけで、映像、画面共有、チャットは残らない。
公式ヘルプには、会議ツールによっては録画の通知が自動では表示されないことがある、とも書かれている。参加者に伝え、適用されるプライバシー法に従うのは利用者の責任とされている。
録画とアップロードは1回最大3時間まで(全プラン共通)。ボット無しの録音に同じ上限がかかるかは、公式ヘルプに書かれていない。
日本語の文字起こしと要約
公式の言語ページによると、文字起こし、AIノート、AIレポートは30以上の言語に対応し、日本語も含まれる。画面の表示言語は英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、日本語、韓国語、ドイツ語の7つで、日本語版のサイト(tldv.io/ja)もある。
精度について、tl;dvの公式ページで日本語の精度を示す数字は見つからなかった。僕が試した1時間の日本語の会議では、体感で9割以上は読み取れた。固有名詞と専門用語は誤認識したものの、前後の文脈で補える範囲だった。
最初の数回は、録画と要約を自分の記憶と突き合わせる。そこで直すべき癖が見えてくる。
無料プランでできることと上限
無料プランの上限は、公式ヘルプ「What are the limits of the Free plan?」(記事の日付は2025年11月24日)にまとまっている。録画と文字起こしは無制限だが、次の制限がかかる。
- 録画の保存期間は3か月。3日たつとアーカイブ保管に移り、映像を見返すときの復元に最大1時間半かかる(文字起こしとノートはアーカイブ後もすぐ見られる)
- 会議全体にAIノートが付くのは最初の10会議だけ。以降は各会議の最初の10分だけに自動で付く
- AIプロンプト10回、AIレポート10回、クリップ4件、手動アップロード5件
- Zapier連携のクレジットは20。HubSpot、Salesforce、Salesloftとのワークフローもこのクレジットを消費する
- 同じ時刻に重なった会議は録画できない。混み合う時間帯はProが優先され、無料の会議が録画されないことがある
回数の上限はすべて「アカウントの生涯」で数え、月が変わってもリセットされない。週1回の定例だけで使っても、AIノートの全文は10週で使い切る。無料プランは、録画と文字起こしを試す期間と割り切ったほうが計画を立てやすい。
料金プラン(2026年10月時点)
2026年10月27日に公式料金ページ(tldv.io/pricing)で確認した料金だ。表示通貨はユーロで、日本語ページ(tldv.io/ja/pricing)でも円の表示は無かった。日本からのアクセスで通貨が変わるかどうかは確かめていない。
プラン | 月払い(ユーロ・1席・月額) | 年払い(ユーロ・1席・年額) | 年払いの月換算(ユーロ) |
|---|---|---|---|
Free | €0 | €0 | €0 |
Pro | €29 | €216 | €18 |
Business | €39 | €348 | €29 |
Enterprise | 料金ページに掲載なし(営業に問い合わせ) | 料金ページに掲載なし | 料金ページに掲載なし |
公式ヘルプで確かめられたProの機能に、発言の偏りを数える「Speaker Insights」がある。自社チームのメンバーを対象に、発話の比率、1時間あたりの質問数、最も長い独白、1分あたりのフィラー語(「えー」「あの」など)、話す速さを出す機能だ。社内のメンバーかどうかはメールアドレスのドメインで判定される。
プランごとの機能は、契約前に公式料金ページで確認してほしい。
tl;dvの要約をNotionに自動で送る手順
tl;dvの公式ヘルプ「tl;dvとNotionを連携する」(日本語版、2026年6月11日付)の流れに沿って書く。Zapierを挟まず、tl;dvの中でワークフローを作る方式だ。
先にNotion側を用意する
送り先は、ページかデータベースを選べる。会議を後から探すなら、議事録用のデータベースを1つ作っておくと検索しやすい。項目は、会議名、日付、参加者、種別(定例・商談・社内など)、録画リンクがあれば足りる。
連携の前提は3つある。tl;dvにNotionのアカウントを接続しておくこと、送り先のページを編集できる権限があること、テストに使う録画がtl;dvに1件以上あることだ。
tl;dvでワークフローを作る
- tl;dvで、統合(Integrations)>マーケットプレイス(Marketplace)>Notion を開く
- 個人ワークフロー(自分が録画した会議が対象)か、チームワークフロー(チームメンバーが録画した会議が対象)かを選ぶ
- アクションを3つから選び、「今すぐ試す」を押す。「Notionでページを作成する」「Notionページにコンテンツを追加する」「Notionデータベースにアイテムを追加する」のいずれか
- トリガーは「新しい会議の録画が準備できました」。会議の種類、自分の役割、タイトル、参加者のメールアドレスなどで条件を足せる
- Notion側の各項目に、tl;dvの変数かカスタムプロンプトを割り当てる
- テストを実行する。テストが成功するまで、ワークフローは有効にできない
公式ヘルプには、この連携に必要なプランの記載が無い。無料プランで使えるか、無料のZapierクレジット20回を消費するかも確認できなかった。無料で試す場合は、最初の1件で動作を確かめてから本番の会議に広げたい。
手順の原文はtl;dv公式ヘルプ(tl;dvとNotionを連携する)にある。
要約の中身はプロンプトで決める
Notionの項目はカスタムプロンプトで埋められるので、要約の形をこちらで指定できる。僕が議事録の要約に使っている指示は、次の4項目を日本語で抜き出させるものだ。
- 決定事項(会議で正式に決まったことをすべて)
- アクションアイテム(誰が、何を、いつまでにやるか)
- 次回の論点(未解決の議題と持ち越し)
- 議論のサマリー(主な流れを3〜5文で)
最初は「要約してください」とだけ書いていた。出てきたのはふわっとした文章で、議事録としては使えなかった。抜き出す項目を名指しするだけで、読み返せる形になる。
他のAI議事録ツールとの比較
tl;dvと、よく比べられる4つの手段を並べた。料金は各社の公式料金ページの表示で、確認日は2026年10月27日。通貨と課金の単位がそろっていないので、横に並べて安い高いを決めないでほしい。公式ページで確かめられなかった項目は「公式で確認」としている。
ツール | 日本語 | 無料で使える範囲 | 有料(年払いの月換算) | 有料(月払い) | Notion連携 |
|---|---|---|---|---|---|
tl;dv | 文字起こしは30以上の言語に日本語を含む。画面も日本語あり | 録画・文字起こし無制限(保存3か月)。AIノート全文は最初の10会議まで | Pro €18、Business €29(ユーロ) | Pro €29、Business €39(ユーロ) | 公式ヘルプに手順あり(必要プランの記載なし) |
Notta | 日本語の画面あり。文字起こしの対応言語数は公式で確認 | 月120分、1回3分まで。AI要約は月10回 | Premium 1,185円、Business 2,508円(税込) | 公式で確認 | 料金ページに記載あり(対象プランは公式で確認) |
Otter.ai | 料金ページの文字起こし言語に日本語あり | Basicで月300分、1回の会話30分まで | Pro $8.33、Business $19.99(米ドル) | Pro $16.99、Business $30(米ドル) | 料金ページではEnterpriseのAI Chatの接続先として記載(議事録の自動送信ではない) |
Google Meetの「自動メモ生成」(Gemini) | 日本語を含む8言語。1つの会議で使えるのは1言語 | 対象のWorkspaceエディションかGoogle AIプランが必要。個人の無料アカウントは対象外と読める | 対象プランに含まれる(プラン名は公式で確認) | 公式で確認 | 公式で確認 |
Zoom(AI要約) | 日本語での要約は公式で確認 | Basicは主催ミーティングの要約が月3回まで | Pro $14.16、Business $18.33(米ドル) | Pro $16.99、Business $21.99(米ドル) | 公式で確認 |
Nottaは日本のユーザー向けに画面が日本語で、料金も円建てだ。ただ無料プランは1回3分までなので、会議の記録を無料で試す用途には向かない。
Otter.aiの料金ページには割引後の価格も並んでいる。表には定価を入れた。
Google Meetのメモ機能は、公式では15分以上・最大8時間の会議での利用が推奨されている。管理者がこの機能をオンにしていないと使えないことがある。すでに対象のGoogle Workspaceを契約していて、会議がMeetだけなら、追加のツールを入れる前に試す価値がある。
Zoomは、BasicでもAI要約が月3回まで使え、ProとBusinessでは無制限になる。表の料金はZoom自体のプランの価格だ。
tl;dvを選ぶ理由になるのは、ZoomとMeetとTeamsが混在していても1つのツールでまとめて録れることと、Notionへの送り先をtl;dvの中で設定できることだ。会議ツールが1つに決まっているなら、そのツールのAI要約で足りるかを先に確かめたい。
導入前に社内で決めておく3つのこと
ツールの設定より先に、運用のルールを決めておく。後から決めると、録画が溜まってから慌てることになる。
録画の同意をどう取るか
ボット方式なら、ボットが参加者として会議に入る。デスクトップアプリで録る方式ではボットは入らず、公式ヘルプによると会議ツールによっては録画の通知が自動では表示されない。参加者に伝えるのは録る側の責任とされている。どちらの方式でも、会議の招待文か冒頭で「議事録用に録画します」と伝えるのを決まりにする。取引先との会議を録画してよいかは、自社の規定と相手先の方針を確認してから決める。
録画と議事録をどこに置くか
tl;dvの公式ページによると、データは欧州のデータセンターにAES-256で暗号化して保存される。保存先はWasabiのS3で、処理はGoogle CloudとHetznerの専用サーバーで行う(ソフトウェアのホスティング先にはAWSも含まれる)。AIの処理は欧州か米国でホストできる。SOC 2とGDPRへの準拠も掲げている(SOC 2 Type IIのレポートはVantaのトラストポータル経由で提供)。
無料プランの録画は3か月で消える。残すべき議事録は、Notionのデータベースのように1か所に決めて、チャットのスレッドに流さない。チャットに流した議事録は、3か月もたつと誰も探さない。
誰がどこまで見られるか
Notion連携の個人ワークフローは自分が録画した会議、チームワークフローはチームメンバーが録画した会議を対象にする。どちらを使うかで、送り先のNotionに集まる議事録の範囲が変わる。経営の会議、人事の面談、取引先との商談を同じデータベースに混ぜてよいかは、導入前に決めておく。Notion側のページの共有範囲も、この時点で見直しておく。
議事録は書いた後の使い方で差がつく
tl;dvを入れる前、僕は外部パートナーとの定例会議の議事録2件を分析した。半年前に決まっていたことを話し直している箇所が3つあった。2件の議事録を合わせると、その3つに約40分を使っていた。どちらも1時間の定例だ。月1回の会議でこれが続けば、1年では見過ごせない時間になる。
原因は、議事録が書いて終わりになっていたことだった。いまは2つのことを続けている。
1つは、会議の最初の5分で前回のアクションアイテムを確認すること。Notionに送られた前回の議事録を画面に映し、進み具合を聞く。終わっていなければ理由を聞き、期限を決め直す。僕の定例では、これで話し直しがほぼ無くなった。
もう1つは、四半期に1回、溜まった議事録をまとめて読むこと。何度も出てくるテーマがあれば、担当者より先に進め方を疑う。決めたアクションが実際に終わるまでの日数や、発言が誰かに偏っていないかも見る。
tl;dvには、複数の会議をまとめて分析する「Multi-Meeting AI Reports」がある。公式ブログ(2024年3月28日公開)の記述から、2023年11月に始まった機能と読める。無料プランではAIレポートが通算10回までなので、四半期ごとの振り返りに使うなら回数を計算に入れておきたい。発言の偏りは、Proで表示されるSpeaker Insightsで数えられる。
よくある質問
Q. tl;dvの料金はいくらですか?
2026年10月時点の公式料金ページ(ユーロ表示)で、1席あたりProが年払いで月€18(年€216)、月払いで月€29。Businessが年払いで月€29(年€348)、月払いで月€39だ。無料のFreeプランもある。Enterpriseは料金ページに載っておらず、営業への問い合わせになる。
Q. 無料プランでどこまで使えますか?
録画と文字起こしは無制限で、録画は3か月保存される。会議全体にAIノートが付くのは最初の10会議までで、以降は各会議の最初の10分だけに自動で付く。AIプロンプトとAIレポートは各10回、クリップは4件、手動アップロードは5件まで。これらはアカウントの生涯での上限で、毎月リセットされない(公式ヘルプ、2025年11月24日付)。
Q. tl;dvで録画していることは相手に分かりますか?
公式が勧めるボット方式では、録画ボットが参加者として会議に入るので、相手にも分かる前提で考えたほうがいい。デスクトップアプリで録るボット無しの方式では、ボットは入らない。公式ヘルプによると、会議ツールによっては録画の通知が自動では表示されないことがあり、参加者に伝えて、適用されるプライバシー法に従うのは利用者の責任とされている。どちらの方式でも、録画することは事前に伝えておく。
Q. tl;dvは日本語で使えますか?
使える。文字起こし、AIノート、AIレポートは日本語を含む30以上の言語に対応している。画面の表示言語にも日本語があり、日本語版のサイト(tldv.io/ja)もある。日本語の精度を示す数値は、公式ページでは確認できなかった。
Q. tl;dvの議事録をNotionに自動で送れますか?
送れる。tl;dvの統合(Integrations)>マーケットプレイス(Marketplace)>Notion でワークフローを作る。送り方をページの作成、既存ページへの追記、データベースへの追加の3つから選び、トリガーを「新しい会議の録画が準備できました」にする。テスト用の録画が1件以上必要で、テストが成功すると有効にできる。必要なプランは公式ヘルプに書かれていない。
Q. 録画データはどこに保存されますか?
公式ページによると、データは欧州のデータセンターにAES-256で暗号化して保存される。保存先はWasabiのS3で、AIの処理は欧州か米国でホストできる。SOC 2とGDPRへの準拠も掲げている。機密性の高い会議を録画するなら、自社の情報セキュリティの基準と照らし合わせてから決めたい。
あわせて読みたい
議事録の次に何を自動化するか迷ったら、業務の選び方を先に整理しておくと手戻りが少ない。
この記事の料金と仕様は、2026年10月27日にtl;dv公式の料金ページと無料プランの上限に関する公式ヘルプなどで確認した内容だ。料金と上限は変わることがあるため、契約前に公式ページを確認してほしい。
議事録の後片付けが消えると、次に目につくのは日報の転記や問い合わせの振り分けのような別の後回し作業だ。どれから手を付けるかで手間の減り方は変わるので、まずは自社の現在地を知るところから始めてほしい。
この記事のテーマに合うサービス:AIエージェント活用設計
AIエージェントを「使える形」まで設計する



